街をぶらつかせておいても構わんでしょう
2025-05-29


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≪Иного я и обязан, например, заарестовать поскорее, а другой ведь не такого характера, право-с; так отчего ж бы и не дать ему погулять по городу, хе-хе-с! Нет, вы, я вижу, не совсем понимаете, так я вам пояснее изображу-с: посади я его, например, слишком рано, так ведь этим я ему, пожалуй, нравственную, так сказать, опору придам, хе-хе!≫

<試訳> 「一刻も早く逮捕しなければならない者も、中にはいますがね、そうでもない性質の容疑者もいるんですよ、実際。とすると、その男に街をぶらつかせておいても構わんでしょう、へっへっ! いや、お見受けしたところ、あなたはよくお分かりにならんようですな。ではもっと分かりやすくご説明しましょう。例えばですよ、その男をかなり早く捕えたとしますと、それによって、おそらく精神的な、言わば支えを与えてしまう事になりかねませんので、へっへっ!」

・ 判事のたとえ話の容疑者はラスコーリニコフそのものです。暗に、“ お前を泳がせているんだぞ ” と仄めかしているようで、ラスコーリニコフもそれを感じているはずです。どの様に対処していくのか興味深い場面です。
[ロシア文学]

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