僕の神を僕から奪わないで下さい
2019-09-20


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≪Спасибо и защитнику, плакал, его слушая, но неправда, что я убил отца, и предполагать не надо было! А докторам не верьте, я в полном уме, только душе моей тяжело. Коли пощадите, коль отпустите - помолюсь за вас. Лучшим стану, слово даю, перед богом его даю. А коль осудите - сам сломаю над головой моей шпагу, а сломав, поцелую обломки! Но пощадите, не лишите меня бога моего, знаю себя: возропщу! Тяжело душе моей, господа... пощадите!"≫

<試訳> 弁護士にもお礼を言います。弁論を聞きながら泣きました。でも、僕が父を殺したと言うのは間違いですし、仮定する必要もなかったのです! それに医師達の言った事も信じないで下さい。僕は正気で、ただ心が重苦しいだけです。もし容赦いただければ、放免していただければ、あなた方のために祈ります。より良い人間になります、約束します、神にかけて誓います。でも、もし有罪になったとしても、頭上で剣を折ります。折った破片に口づけします! でも、どうか寛大な処置を、僕の神を僕から奪わないで下さい。自分の気質は知っています、きっと不平を言うでしょう! 心が切ないんです、皆さん… 容赦して下さい!

・ 陪審員に向かってドミートリィが心から懇願します。“ 剣を折り… ” は、たとえ冤罪で有罪となっても闘わずに受け入れるという心情の表明でしょう。運命に身を委ねようと覚悟しています。短いけれども、ドミートリィの文学的センスを感じる、万感のこもった心打つ弁論になったと思います。
[ロシア文学]

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