自分自身で監視できるか
2016-12-12


≪- А ты знаешь, Алексей Фёдорович, как сходят с ума? - спросил Иван совсем вдруг тихим, совсем уже не раздражительным голосам, в котором внезапно послышалось самое простодушное любопытство.
- Нет, не знаю; полагаю, что много разных видов сумасшествия.
- А над самим собой можно наблюдать, что сходишь с ума?≫

<試訳> 「ところでお前は、どのように正気を失うか知っているか、アリョーシャ?」 イワンが唐突に、すでにすっかり苛立ちの消えた静かな声で尋ねたが、意外にその声にはとても素朴な好奇心が含まれていた。
「いえ、知りません。正気を失うと言っても、違う種類がいろいろあると思いますから」
「じゃあ正気を失っていくのを自分自身で監視できるものかな?」

・ 自分の状態に不安を感じていると思わせるイワンの問です。アリョーシャにしても答えようがないようです。けれども、この問いかけは、一生のうちで人間が抱く事のある不安を代弁しているように思います。
[ロシア文学]

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