この事は言わなくても良かっのだ
2024-05-03


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≪ну, ведь и сам знаю, сам знаю, - повернулся он к Раскольникову, - что парень чист, да ведь что ж делать, и Митьку вот пришлось обеспокоить... вот в чём дело-с, вся-то суть-с: проходя тогда по лестнице... позвольте: ведь вы в восьмом часу были-с?
- В восьмом, - отвечал Раскольников, неприятно почувствовав в ту же секунду, что мог бы этого и не говорить.≫

<試訳> 「いや、私だって分かってる、自分で分かってるんですよ」 ラスコーリニコフに向き直って判事が言った。「若者は白だとね、ところがどうしようもない、ミーチカにも面倒をかけてしまって… 問題は、つまり要点はですね、あの時あなたは階段を通りながら… すみませんが、あなたが行かれたのは7時過ぎでしたね?」
「7時過ぎです」 ラスコーリニコフは答えたが、その瞬間、この事は言わなくても良かっのだと不愉快な気持になった。

・ 尋問ではないのに、会話の中でそれとなく答を誘う判事の口調は巧みです。ラスコーリニコフは注意していながら、つい答えてしまいます。このような調子で、些細な事を糸口に追い込まれていく予感がします。
[ロシア文学]

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