ラズミーヒンの所へ行くんだった
2020-12-28


≪Сказано: процент, стало быть, и тревожиться нечего. Вот если бы другое слово, ну тогда... было бы, может быть, беспокойнее... А что, коль и Дунечка как-нибудь в процент попадёт!.. Не в тот, так в другой? А куда ж я иду? - подумал он вдруг. - Странно. ведь я зачем-то пошёл. Как письмо прочёл, так и пошёл... На Васильевский остров, к Разумихину я пошёл вот куда, теперь... помню.≫

<試訳> “ パーセントなのだから気にする事などないと言うわけだ。それがもし他の言葉だったら、もっと懸念しているところかも知れない…。もしもどうかしてドゥーネチカがそのパーセントに入りでもしたら事だぞ!…。そのパーセントでないにしても、別の何かに?
ところで、僕はいったいどこへ行こうとしているんだ?” ふと彼は考えた。“ 妙だな、何か用があってきたはずだ。手紙を読み終えて、すぐ出かけて来た…。 そうだワシーリエフスキー島のラズミーヒンの所へ行くんだった、やっと今… 思い出した ”

・ このように一つの事にこだわり、あれこれ想念をめぐらして思い悩んでしまうのがラスコーリニコフの気質です。妹の事まで結びつけて心配しています。そんな調子で、友人のラズミーヒンを訪ねる予定をすっかり失念していたのです。
ワシーリエフ島はフィンランド湾に面した島で、市の中心部とネヴァ川の橋でつながり、宮殿や政府機関が多く所在しているそうです。
[ロシア文学]

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