プーシキンが讃えるに任せ
2016-10-16


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≪    Уж какая ж эта ножка,
Ножка, вспухшая немножко!
Доктора к ней видят, лечат
И бинтуют и калечат.
Не по ножкам я тоскую, -
Пусть их Пушкин воспевает:
По головке я тоскую,
Что идей не понимает.
Понимала уж немножко,
Да вот ножка помешала!
Пусть же вылечится ножка,
Чтоб головка понимала. ≫

<試訳> いかにも哀れな このおみ足よ
わずかに腫れる おみ足よ!
医者 診に参じ 手当てをすれば
包帯巻かれて 姿損ねる
  われが憂うは おみ足ならず
おみ足は プーシキンが讃えるに任せ
われが憂うは おつむのほう
思想をとんと解さぬが故に
  わずかに合点しかけたところ
とたんに おみ足邪魔したり!
願わくは おみ足の快癒を
おつむが 思想を解するように

・ ラキーチンがホフラコワ夫人に捧げた詩です。韻律や踏韻などは詩の形式だとしても、内容はふざけているとしか思えません。ペルホーチンがこの詩にひどい批評を下して二人が険悪な状態になりました。結局悪態をついたラキーチンは夫人に出入りを断られたのです。

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