醜悪で愚かな人間に
2012-01-21


≪Вспоминаю с удивлением, что отомщение сие и гнев мой были мне самому до крайности тяжёлы и противны, потому что, имея характер лёгкий, не мог подолгу ни на кого сердиться, а потому как бы сам искусственно разжигал себя, и стал наконец безобразен и нелеп.≫

<試訳> 思い出しても驚くのですが、このような復讐の念と怒りは私自身にとっても極めて苦痛で不愉快でした。と言うのは、私は気さくな性分なので誰に対しても長い間腹を立てている事ができないものですから、無理に自分を燃え上がらせるようにして、ついに醜悪で愚かな人間になってしまったのです。

・ 長老が若き日を回想して語り続けるのですが、その姿が作者と重なる錯覚に捉われます。自分の事とは言え過去の心理を洞察して分析し表現する情熱に敬服します。
[ロシア文学]

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