あの方を見守ります
2010-10-09


≪ То-есть не то, чтоб я таскалась за ним, попадалась ему поминутно на глаза, мучила его - о нет, я уеду в другой город, куда хотите, но я всю жизнь, всю жизнь мою буду следить за ним не уставая. Когда же он станет с тою несчастен, а это непременно и сейчас же будет, то пусть придёт ко мне и он встретит друга, сестру... ≫

<試訳> 「だからと言って、あの方を追い回し、絶えず目に触れて、悩まそうと言うんじゃありませんのよ―ああ、とんでもありません、私、他の町に去りますわ、どこなりとお望みの、でも、生涯、全生涯かけて倦むことなくあの方を見守るつもりです。あの女と一緒になってあの方が不幸になる時こそ、いえ今すぐにも必ずそうなるに決まってますが、そうしたら私のところへ来られるといいのです。その時こそ親友に、妹に巡り会うでしょう・・・」

 カテリーナがドミートリィの背信に対して自分の身の処し方を熱っぽく語ります。傷ついてもなお彼を見守り続け戻って来る時を、妹の気持ちで待つというのですが、決然としているだけに本当の愛情のあり方だろうかと疑問です。声高になるほど本心を偽って演じているように聞こえてきます。彼女をそこに追いやったドミートリィの仕打ちこそ責められるべきですが。
[ロシア文学]

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