アリョーシャの異変
2010-05-09


信仰を侮辱された母の様子を聞くアリョーシャに異変が起こる

≪Алёша, Алёша! Что с тобой! Старик вскочилв испуге. Алёша с самого того времени, как он заговорил о его матери, мало-по-малу стал изменяться в лице. Он покраснел, глаза его загорелись, губы вздрогнули... ≫

<試訳>「アリョーシャ、アリョーシャ! どうしたんだ、どうしたんだ!」と老人は驚いて立ち上がった。母について父が話し始めたその瞬間から、アリョーシャはだんだんと顔つきが変わっていった。紅潮し、彼の目は燃え、唇は震えていた。

大切な聖像を汚された母について得々と語る父と、衝撃を受けるアリョーシャの様子が描写されます。アリョーシャにとって「あたかも闇の中の輝く点のように・・・生涯を通じて心に浮かぶ」(cf.アリョーシャの追憶'09.12.16)思い出の中の母が苦しむ姿は耐えられません。感受性が強いだけに痛々しさがあります。
[ロシア文学]

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