何という眼をしているんだ
2010-05-07


フョードルはイワンの蔑むような眼を怖れる

≪- Что ты гдядишь на меня? Какие твои глаза? Твои глаза глядят на меня и говорят мне: "Пьяная ты харя". Подозрительные твои глаза, презрительные твои глаза... Ты себе на уме приехал. Вот Алёша смотрит, и глаза его сияют. Не презирает меня Алёша. Алексей, не люби Ивана...≫

<試訳>「なんでわしを眺めるんだ。何という眼をしているんだ。お前の眼はわしを見てこう言っとるぞ『飲んだくれの面め』とな。疑い深いお前の眼、軽蔑しとるような眼だ・・・。お前は魂胆があってやって来たんだな。ほら、アリョーシャが見とるが、あいつの眼は輝いとる。わしを軽蔑しとらんからなアリョーシャは。アレクセイ、イワンを好きになるんじゃないぞ...」

フョードルは酔いにまかせて暴言を続けます。議論ではイワンの肩をもったのですが、冷やかな彼の視線を感じて怖れます。猜疑心の強い彼もアリョーシャだけは信じているようです。それにしても息子達を相手に好きの嫌いのと言う父親は軽蔑に値します。フョードルだけにしてほしいものです。
[ロシア文学]

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